上の子と下の子は、タイプがまったく違う2人でした。塾のクラス発表のたびに、そんな2人の違いを実感しつつも、心のどこかで比較してしまう自分がいました。今回は、そのあたりの本音を振り返ってみたいと思います。
タイプの違う2人の子ども

一言でタイプが違うと言っても、実際にどれくらい対照的だったのか、それぞれの様子を振り返ってみたいと思います。
上の子は、努力しなくても最初から上のクラスだった
上の子は理系寄りではありましたが、どの教科も安定して成績が良く、最初から一番上のクラスにいました。1度だけクラスが落ちたことがありましたが、それは成績が振るわなかったからではなく、クラスの定員の関係で落ちざるを得なかった、という事情によるものでした。次のテストではすぐに上のクラスへ復帰し、それ以降は一度も落ちることはありませんでしたし、クラス落ちするかもしれないと不安に思ったこともありませんでした。
下の子は、コツコツ努力を積み重ねるタイプだった
一方の下の子は、上の子とは対照的なタイプでした。一番下のクラスからスタートし、半年から1年ほどかけて一つずつクラスを上げていくような歩みで、最終的に一番上のクラスにたどり着いたのは小6の初夏になってからでした。努力の量だけで見れば、上の子以上に頑張り屋さんだったと思います。毎日の取り組み方も、決して手を抜くことがなく、地道にコツコツと積み上げていくタイプでした。
クラス発表のたびに、心の中で比べてしまっていた

タイプの違う2人だと頭ではわかっていても、クラス発表のたびに、心のどこかで比べてしまう自分がいました。「こんなに頑張っているのに、どうしてなかなかクラスが上がらないんだろう」「上の子以上に頑張り屋さんなのに」。そんな気持ちが浮かんでは、下の子に対して申し訳ないような、なんとかしてあげたいような、複雑な気持ちになっていました。
比べるつもりはまったくなかったはずなのに、気づけば無意識のうちに上の子を基準にして下の子を見てしまっている自分に気づいた瞬間が、何度もありました。
下の子自身が抱えていたかもしれない辛さ
今振り返って思うのは、総合成績だけでなく、4教科のうちどれひとつとして、下の子が上の子の成績を上回ることはなかったという事実です。これだけ努力しているのに、一度も上回れないという状況は、下の子自身にとっても相当な辛さだったのではないかと思います。
「こんなに頑張っているのに、上の子にひとつも勝てない」。そう感じていたであろうことは、想像に難くありません。できるきょうだいを持つ子ならではの辛さが、下の子の中にはきっとあったのだろうと、今になって思います。
それでも、比較しないようにするために意識したこと
だからこそ、上の子は上の子、下の子は下の子として見るように、意識して努力してきましたし、今もそれを続けています。
上の子は、そもそも「努力するという行為」自体が苦手なタイプでした。だからこそ下の子には、「努力できることはとてもすごいことなんだよ。コツコツ真面目にやっていけるのは、あなたの武器だよ」と伝えるようにしてきました。成績という結果だけでなく、下の子が持っている力そのものに目を向けたいという思いからの言葉です。どこまで本人に届いているかわかりませんが、今でも声かけは続けています。
最後に
頭では「比べてはいけない」とわかっていても、実際にはとても難しいことでした。それでも、それぞれのペースや頑張りを見ようとすること、そして子ども自身が背負っていたかもしれない辛さにも気づこうとすることが、比較しない子育てへの一歩だったのかもしれないと感じています。完全に比べずにいられる自信は、正直今も持てていませんが、それでも意識し続けることをやめないようにしたいと思っています。


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