受験期の子どもに、応援の気持ちをどう伝えるか。「頑張れ」という言葉がプレッシャーになってしまうこともあるし、面と向かって「応援しているよ」とは言いにくい……そんなことを感じていた時期がありました。我が家で続けていたのが、お弁当に短いお手紙を添えるというシンプルな方法でした。
お弁当に短いお手紙を添えていた

お手紙といっても長いものではありません。3〜5文程度の短いものです。こんな感じのものを書いていました。
「今日のおかずはトンカツだよ!今日の授業は○○だね。この前のテストのリベンジだ!」
「志望校別特訓お疲れ様!少しずつ受験が迫っているけど、君ならきっと大丈夫。」
「なかなかうまくいかないこともあると思うけど、自分のことを信じてね。お母さんは応援しているよ。」
面と向かっては少し言いにくいような応援の言葉も、手紙の形なら書きやすかったです。受験期は親も子もバタバタしていて、ゆっくり話す時間がなかなか取れません。お弁当の手紙は、すれ違いがちな受験期のコミュニケーションのひとつになっていました。
ネタ不足は深刻だけど…
正直な話、毎日続けているとネタは尽きてきます。それでも何とか書き続けていました。子どもたちは捨てずに手紙を取っていてくれていて、お弁当のバッグのポケットにたくさん手紙を溜め込んでくれていて、それが続けるモチベーションになっていました。
余談ですが、下の子は「お弁当直前にみんなの前で手紙を読むのが恥ずかしい!」と言って、塾へ着いたタイミングで友人たちから隠れるようにこそっと手紙を読んでいたそうです。それでもちゃんと毎日読んでくれて、お弁当バッグにとっておいてくれたことを思うと心が温かくなります。
受験当日は学校ごとに便箋1枚の手紙を用意した
受験当日は、お弁当の手紙とは別に、受験する学校ごとに少し長めの手紙を用意しました。便箋1枚くらいのボリュームです。
本番の試験会場には一緒に入ることができません。手紙で少しでも元気を出してもらえれば、緊張がほぐれればという気持ちで書きました。できるだけポジティブな言葉を選んで、「ここまでやってきたからきっと大丈夫」という気持ち、応援の言葉、受験する学校への想いなどを書き連ねました。受験会場の前で別れる際に、そっと手渡しました。
子どもたちの反応

手紙を続けてよかったと思えた瞬間がいくつかありました。上の子と下の子、それぞれの反応をお伝えします。
下の子は「本当に嬉しかった」と言ってくれた
受験を振り返る中で、下の子は「受験日に渡してくれた手紙が本当に嬉しかった」と話してくれました。きっと、緊張と不安でいっぱいの中、1人で受験校へ入って行ったのでしょう。その時に私の手紙か少しでも安心材料になれたのなら、本当に嬉しいことです。
そして下の子は「後輩たちにも同じ気持ちになってほしいから、受験後の塾の卒業生メッセージに保護者向けってことで、手紙のことを書く」とまで言ってくれました。小さいことではありますが、手紙を続けてよかったと心から思った瞬間でした。
上の子は初日に渡しそびれた
上の子のときは、今でも笑い話になってしまうのですが…初日の午前校の受験の際に想定外なことがあって、受験会場で別れる際に手紙を渡しそびれてしまいました。親も緊張していたので仕方ないといえば仕方ないのですが、別れた後に気がついて頭を抱えてしまったのを今でも覚えています。
結局渡せなかった手紙は、午後の学校分の手紙一緒に「実は午前の学校の分も…」と後から渡しました。上の子も苦笑していた記憶があります。初日午前校が第一志望の学校でなかったことが唯一の救いです。
2日目以降は「手紙あるんでしょ?」という態度に
2日目以降になってくると、子どもも手紙があることを知ってきて、「手紙あるんでしょ?」という感じの態度になってきました。私が手紙を出す前に、手を差し出して手紙を待つ子どもの姿は、親目線ではちょっと面白かったです。でもそれだけ楽しみにしてくれていたということでもあるので、嬉しくもありました。
最後に
手紙といっても大げさなものでなくていいと思っています。3〜5文の短いものでも、子どもにはちゃんと気持ちが伝わります。面と向かっては言えないことも、手紙という形にするとすっと書けることがあります。
受験期のコミュニケーションのひとつとして、ぜひ試してみてください。毎日でなくても、気が向いたときだけでも十分です。お弁当を開けたときに手紙が入っていたら、それだけで子どもの気持ちが少し軽くなるかもしれません。
便箋と言っても一筆箋であれば手紙を書くハードルも少し下がると思います。実際に私は一筆箋を使って書いていました。もちろん、柄は桜をチョイス。第一志望の学校用の手紙はついつい長くなってしまい、一筆箋3枚くらいになってしまったり。ちなみに、一筆箋は縦書きに作られていることが多いですが、デザインを選べば横でも全然使えます。私も一筆箋を使うときは基本横で使うので、家にストックしているものは横書きでも問題ないデザインのものばかりです。


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