中学受験、途中でやめたら「もったいない」お金はある?

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中学受験は塾代を中心に、まとまった費用がかかります。だからこそ「もし途中でやめたら、ここまで払ってきたお金は無駄になってしまうのでは」という不安を感じている方は多いのではないでしょうか。私自身、2人の子どもの中学受験に伴走する中で、お金のことを冷静に整理して考えたことが何度かありました。今回は、その時のことを振り返ってみたいと思います。

途中でやめたとき、戻ってくるお金と戻ってこないお金がある

中学受験の費用といっても見方を整理するといくつかに分類でき、途中でやめた場合に「無駄になりやすいお金」と「そうでもないお金」があるように感じています。ここからは、費用の種類ごとに分けて見ていきたいと思います。

月謝制の授業料は、やめた時点で払わなくて済む

関西の大手塾を含め多くの塾は月謝制を取っているため、やめた月以降の請求は基本的に発生しません。すでに払った月の分は当然戻ってきませんが、そもそも費用を支払った分は受講しているため「もったいない」と感じる対象にはなりにくい部分だと個人的には思っています。

ただし、多くの塾では退塾の申し出に締切日が設定されており、その日を過ぎると翌月分の月謝が発生してしまうことがあります。このあたりのルールは、授業の追加やキャンセルの際にも関わってくるため、入塾時に一度確認しておくと安心です。

夏期・冬期講習などの前払い費用は、戻ってきにくい

月謝制の通常授業とは違って、季節講習は前払い制になっていることが多く、開始前のキャンセルであれば一部返金されるケースもありますが、開始後はほとんど返金されないことが多いという印象です。「もったいない」という感覚の正体は、実はこういった前払い分であることが多いのかもしれません。

教材費についても同様で、年始一括払いや半期一括払いになっていることが多く、途中でやめて使わなかった分があっても基本的に返金は難しいと考えておいた方がよさそうです。

入塾金・諸経費は、基本的に戻らないと考えておく

入塾金や設備費などは、一度支払うと戻らないことがほとんどです。ただ、これは通い始めた時点で想定しておくべき費用です。そのため、途中でやめたことによって生まれる「もったいない」という感情は理解できますが、そもそもかかる費用であるということを考えると損得勘定とは少し切り離して考えたほうがいいのではないかと私は思っています。

我が家が「やめどき」を意識したときに考えたこと

実際に我が家では、お金のことが頭をよぎった場面が何度かありました。ただ、そこにあったのは単純な金銭的な惜しさだけではなく、「ここまで頑張ってきたのに」という気持ちの重さも大きく含まれていたように思います。

子どもが荒れるたび、正直「お金」が頭をよぎった

中学受験期、子どもが荒れるたびに「ここまで払ってきたのに」という気持ちが頭をよぎり、引くに引けなくなっていたというのが正直なところです。それは単純な金額の惜しさもありました。

ただ、それだけではなく、ここまで積み重ねてきた時間や頑張りが、高校受験へシフトすることで無になってしまうのではという心情的な辛さもあったように思います。お金の話と気持ちの話は、私の中では実際にはなかなか切り離して考えられないものでした。

下の子が塾をやめたとき、お金より大事にしたもの

下の子は中学入学後、通っていた塾をやめた経験があります。入会金や月謝など、金銭的には「もったいない」と感じた部分が正直あります。それでも、自分に合う塾や学校生活との両立を見極めるという経験そのものは、本人にとって大きな学びになったのではないかと感じています。安くはなかったけれど、経験をお金で買ったような感覚に近いのかもしれません。

お金より、続けるかどうかの判断で大切にしたいこと

「もったいない」という感覚だけで判断してしまうと、子ども自身の気持ちが置き去りになってしまう可能性があります。

費用面については、事前にある程度シミュレーションをしておくと、撤退を検討する際に迷いが少なくなるように思います。または、金銭的なリミットを設けて、その時点で継続か撤退を判断するという考え方もありかも入れません。

気持ちの面については、積み上げてきた知識や学習習慣は、お金のように「無駄になる」ものではなく、「もったいない」という気持ちすら少しズレた感情だと今は考えています。たとえ中学受験を途中でやめることになったとしても、身についた基礎学力や勉強への向き合い方は子どもの中に残り続け、その後の学校生活や人生のどこかできっと生きてきます。お金は戻ってこなくても、積み上げてきた力は腐らない。そう思えるようになってから、私自身、お金の面での不安が少し軽くなったように感じています。

最後に

中学受験の費用は、種類によって「戻ってくるもの」「戻ってこないもの」があります。ただ、お金の「もったいなさ」だけで続けるかどうかを判断してしまうと、子どもの気持ちを置き去りにしてしまうこともあるかもしれません。子どもの状況や気持ち、そしてこれまで積み上げてきたものも含めて、総合的に考えていくことが大切なのではないかと思っています。

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