2026年度から、私立高校の授業料が実質無償化されました。ニュースで見かけた方も多いのではないでしょうか。
「でもこれって、中学受験とどう関係があるの?」
そう思ったママも少なくないはずです。この記事では、制度の概要をさらっと押さえた上で、中学受験への影響について私なりの考えをお伝えします。あくまでも一人の伴走ママとしての考察ですので、参考程度に読んでいただければ嬉しいです。
私立高校実質無償化とは?

まず制度の概要を簡単に整理します。
2026年度から「高等学校等就学支援金制度」が拡充され、所得制限が撤廃されました。全世帯を対象に、私立高校の全国平均授業料水準にあたる最大年間45万7,200円が支給されるようになっています。
ただし、無償化の対象はあくまで授業料のみです。入学金・施設費・制服代・教材費などは対象外となっています。また、授業料が全国平均を上回る学校の場合は差額分が自己負担となるため、事前の確認が必要です。
なお、大阪府など自治体独自の上乗せ支援がある地域もあります。お住まいの地域の制度も合わせて確認しておくといいでしょう。
中学受験への影響
私が考える一番大きな変化の可能性は、中学受験を検討する家庭が増えるのではないかということです。その根拠として、先行して無償化が実施された大阪の事例が参考になると思っています。
大阪では公立高校の定員割れが相次いでいる
先行して無償化が実施された大阪では、すでに興味深い動きが出ています。2024年度の大阪府立高校入試では全日制145校中70校が定員割れとなり、私立高校を第一志望とする専願者の比率が初めて30%を超えました。これまで定員割れになったことのなかった伝統校までが定員割れを起こすなど、公立から私立へのシフトが明確に起きています。
この流れは中学受験にも波及するのではないか
高校での私立人気が高まることで「どうせ高校で私立に行くなら中学から」という発想が生まれやすくなるのではないかと感じています。また、私立高校の費用負担が軽くなる分、中学受験への経済的・心理的ハードルが下がる可能性があるのではないでしょうか。
特に今まで費用面で躊躇していた層が動き出すことで、受験者数が増える方向に働く要因のひとつになりうると私は考えています。もちろんこれはあくまで私の考えであり、実際にどう動くかはこれから見えてくることではありますが。
競争率が上がるかもしれない
中学受験者数が増えれば、当然ながら競争率も上がる可能性があります。
特に人気校や難関校はさらに倍率が上がり、狭き門になっていくことも考えられます。「まだ先でいいか」と後回しにしていると、気づいたときには周りがすでに動き出していた、ということになりかねません。
これも断言はできませんが、早めに動き出すことの重要性は今後さらに増していくのではないかと感じています。
授業料以外の費用に要注意

無償化の話を聞いて「私立の費用負担がぐっと楽になる」と感じた方もいるかもしれませんが、注意点もあります。
まず繰り返しになりますが、無償化の対象は授業料のみです。入学金・施設費・修学旅行費・制服代などは引き続き自己負担です。
そして中学受験をする場合、塾代・模試代・受験費用などは別途かかりますし、当然ながら私立中学校に在籍している間の学費は全額自己負担です。「高校が無償化されるから全体的に楽になる」と単純には言えない部分もあることは、念頭に置いておいた方がいいと思います。
伴走ママとしての考え
制度が変わることで中学受験を取り巻く環境も少しずつ変化していくかもしれません。ただ、どんなに制度や競争率が変わっても、大切なのは我が子に合った選択をすることだと私は思っています。
周りの動向や制度の変化に振り回されず、子どものタイプや家庭の状況をしっかり見つめた上で判断する。それが一番ブレない軸になるはずです。
最後に
私立高校の実質無償化は、教育費全体の流れを変える可能性を秘めた制度です。ですが、制度の変化はアンテナを張りながら追いかけつつも、判断の軸は常に子ども基準で持ち続けてほしいと思います。
この記事があなたの中学受験を考えるひとつのきっかけになれば嬉しいです。


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