中学受験の勉強を進めるうえで、子どもと塾の先生との相性は、思っている以上に大きな影響を持つと感じています。我が家も、先生に対して多少の不満を感じたことはありました。でも「変えてほしい」とまで思ったことはありません。子どもも「先生が嫌だから辞めたい」と言ったことは一度もなく、ただ「ちょっと苦手かも」と漏らすことがあった、という程度でした。今回は、そんな我が家の経験と、周囲で実際にあった話を交えてお伝えします。
多少の不満はあっても、「変えてほしい」とまでは思わなかった

先生の教え方や進め方に対して、「もう少しこうだったらいいのに」と感じる場面がなかったわけではありません。ただ、それを理由に担当を変えてほしいと強く思ったことは、我が家にはありませんでした。
そもそも、大手塾のような集団塾は、個別指導と違ってクラス単位で担当の先生が決まっています。一人の要望で担当を変えてもらうというのは、塾の運営上そもそも聞き入れてもらえないだろうと感じていました。だからこそ、多少の不満があっても「そういうものだ」と受け止める前提で伴走していたように思います。
「苦手」と漏らしたときは、話を聞いたり励ましたりした
とはいえ、子どもが何も感じていなかったわけではありません。「今日の授業、なんか苦手だったな」と、ふと漏らすことは何度かありました。「辞めたい」というほど深刻な訴えではなく、あくまで日常会話の延長のような一言です。
そういうとき、特別なことはしていません。「そうなんだ、どんなところが苦手だった?」と話を聞いたり、「大丈夫、次はきっとうまくいくよ」と軽く励ましたりする。それくらいのスタンスでした。深刻に構えて対応するというより、日々のちょっとしたモヤモヤを、その都度さらっと拾ってあげる感覚に近かったと思います。私としては、この積み重ねが、子どもが気持ちを溜め込まずに済んだ理由のひとつだったのではないかと感じています。
クラスアップを、モチベーションのガソリンにする

集団塾では、成績によってクラスが上がると、担当の先生が変わることがあります。もし今の先生に対して「ちょっと苦手」という気持ちがあるなら、この仕組みを前向きな目標に変えてしまうのも一つの手だと思っています。
「クラスアップすれば、先生が変わるかもしれない」という見通しは、子どもにとって具体的なモチベーションになりやすいものです。実際、我が家でも「クラスが上がれば環境が変わる」という期待が、勉強を頑張る後押しになった場面がありました。苦手だと感じる気持ちをただ我慢させるのではなく、頑張るためのガソリンに変えられるなら、それに越したことはないと感じています。
最終手段としての転塾。下の子の友人の話
我が家は、幸いにも転塾を考えるほどの深刻な相性トラブルは経験しませんでした。ただ、下の子の友人は違いました。その子は、担当の先生の授業を受けること自体がつらくなってしまい、転塾という決断をしました。
転塾は、環境をリセットできるという意味では有効な選択肢だと思います。ただ、カリキュラムの進度が違ったり、通い慣れた友人関係が変わったりと、リスクも決して小さくありません。私の感覚では、転塾は「合わないから、とりあえず」で選ぶものではなく、他にできることをある程度試したうえでの最終手段として、慎重に考えるべきものだと感じています。
ちなみに、後にその子とはとあるところで再会をしています。
最後に
先生との相性は、子どもの受験生活の満足度に直結する部分だと思います。我が家のように、深刻な不満がなくても、子どもがふと漏らす「苦手」というサインには、ぜひ耳を傾けてあげてほしいと思っています。その小さな一言を拾ってあげることが、長い受験期を乗り越える支えになるはずです。



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