受験を通して変わった、子どもとの関係

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中学受験の伴走を通して、子どもとの関係は大きく変わりました。特に、受験本番が近づいた頃から合格発表までの時間は、一生忘れられないものになったと思っています。

受験生の間、たくさん衝突した

きれいごとだけでは済みませんでした。上の子とは、掴み合いの喧嘩をするほどぶつかった時期があります。下の子は逆に、何も言わずに自室に籠ってしまうという形で、私を拒絶しました。タイプの違う2人は、ぶつかり方までまったく違いました。

あの頃は、正直「このまま親子関係が壊れてしまうのではないか」と思うことすらありました。ここまでして中学受験を続ける意味があるのだろうかと、撤退という選択肢が頭をよぎったことも一度や二度ではありません。それでも、どこかで「ここでやめたら、この子はきっと後悔する」という思いがあり、なんとか踏みとどまっていました。

本番1ヶ月前、突然足並みが揃った

そんな状態が続いていたのに、受験本番の1ヶ月ほど前から、空気が変わりました。

「絶対に第一志望に合格しよう」

そんな気持ちで、親子の足並みが揃うようになったのです。どちらの子も大体同じくらいの時期から団結感というか、一体感といういうか、そのような感覚で受験に向けて進んでいくようになりました。

こうなった理由ははっきりとはわかりませんが、思い当たる節はあります。冬休み以降、インフルエンザ対策として学校を休ませていたため、一緒にいる時間が一気に長くなったのです。四六時中顔を合わせる生活の中で、自然と会話が増え、気持ちの距離も縮まっていったのかもしれません。この頃になって初めて、「伴走している」という感覚を強く持てるようになりました。

受験本番、つきっきりで過ごした時間

本番当日は、つきっきりでした。移動の合間に少しだけ勉強することもありましたが、時間に追われ、入試を終えてくたくたになっている子どもを見ていると、勉強よりも、その時間をいかに楽しく、気持ちを落ち着けて過ごせるかの方が大事だと感じるようになりました。

バタバタとご飯をかき込んだり、移動の合間にスターバックスに寄ったり。振り返ってみると、毎日ずっと勉強し続けていたそれまでの日常とは、少し違う親子の時間の過ごし方だったように思います。

あの慌ただしくも濃密な時間を、今でも鮮明に覚えています。あんなに長い時間、あんなに近い距離で、子どもと過ごした期間は、後にも先にもないかもしれません。

一緒に迎えた合格発表

そして、合格発表の日。ネットに掲示された合格の文字を見た瞬間、思わず叫んでしまったこともあれば、実際に掲示板の前に立ち、ずらりと並んだ番号の中から子どもの受験番号を探した瞬間もありました。形は違っても、どちらの合格発表も、忘れられないくらい心が震える瞬間でした。

番号を見つけた瞬間の高揚感、隣にいる子どもの表情、その場の空気。あの瞬間の気持ちは、私自身、一生忘れないと思います。おそらく、子どもたちも同じなのではないでしょうか。合格発表で叫んでしまう人の気持ちが、今ならよくわかります。実際、うちも叫びました。

あの1ヶ月前から合格発表までの期間で、親子の関係は一気に深まったのだと思います。

受験後も続く、良い関係

受験が終わった今も、あの時に深まった関係は、良い状態のまま続いています。もちろん、今でも喧嘩はします。それでも、根っこの部分にある信頼のようなものは、あの受験期間を通して確かに築かれたのだと感じています。今では、一緒に出かけることも増えましたし、共通の趣味のようなものを一緒に楽しめるようにもなりました。

もちろん、これは子ども自身が成長したことも大きな理由の一つだとは思います。それでも、あの受験期間がなければ、今のような関係にはなっていなかったのではないかとも感じています。子どもたちが学校の友達に親子関係のことを話すと、「仲良いね」と言われるそうです。その話を聞くと、もしかしたら、我が家は他所より少しだけ良い関係にあるのかもしれません。

最後に

掴み合いの喧嘩や、自室に籠る日々。あの頃は、こんな関係になるとは思ってもいませんでした。それでも、受験を通して深まった信頼関係は、今も続く大切な財産になっています。

もし今、受験期の衝突に頭を悩ませているご家庭があれば、その先にこんな時間が待っているかもしれない、ということを少しだけお伝えできればと思います。衝突すること自体は、決して悪いことばかりではないのかもしれません。

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