自分自身は、転塾を経験したことはありません。ただ、これまで2人の中学受験に伴走してきた中で、もし転塾をするなら、カリキュラムのズレが一番のネックになるのではないかと思います。今回は、そのズレとどう向き合うか、私なりの考えを整理してみたいと思います。
転塾で一番不安になるのは「カリキュラムのズレ」

進度についていけなくなった、クラスの雰囲気に馴染めない、先生との相性が良くない。
転塾を考えるきっかけは、決して前向きな理由ばかりではないと思います。追い詰められるようにして「もう転塾しかない」という結論にたどり着くご家庭も、少なくないのではないでしょうか。
ですが、塾によって、進度も単元の順番も使う教材も異なります。そのため、転塾をすると、どうしても既に習ったことまだ習っていないことの差が生まれてしまいます。
このズレへの不安こそが、転塾を考えたときに一番ためらってしまう理由になりやすいのではないかと思っています。
まず転塾理由を明確にし、面談でしっかり相談する
私が転塾を考えるとしたら、まず「なぜ転塾したいのか」を自分の中で明確にすることから始めると思います。相談のベースはそこにあるはずで、そこから先生との相性やカリキュラムの進度、そしてそのズレをどう修正できるかまで、具体的に相談していくべきだと思っています。
単に「どれくらい進度がズレていますか」と聞くだけでなく、そのズレを埋める方法まで踏み込んで確認したいところです。その際、今通っている塾のカリキュラム表や、塾のテストや模試の範囲表を持参すると、転塾先の先生も現状を把握しやすく、確認がスムーズに進むと思います。
コロナ禍以降、欠席した時の授業動画や補講動画を好きなタイミングで見られる塾が増えている印象があります。そうした仕組みを活用できるかどうかも、面談で確認しておきたいポイントです。
家庭でカバーしきれないなら、個別指導も選択肢に

カリキュラムのズレを動画や先生のサポートを受けつつ家庭学習だけで埋めていくことは、正直、単元や未履修量によるところが多いと思います。あまりに難しい単元や未履修範囲が多い場合、正直なところ難しい場合もあると思います。
難しいと感じたら、早いうちから個別指導を利用するべきだと考えています。無理に家庭だけで抱え込もうとすると、結局ズレを埋めるまでに時間がかかってしまい、かえって遠回りになってしまうこともあるのではないでしょうか。
餅は餅屋という言葉があるように、専門的にサポートしてくれる場を頼ることも、選択肢の一つとして持っておきたいところです。
低学年ほど転塾はしやすいと思う
これは個人的な考えですが、低学年のうちほど、転塾はしやすいのではないかと思っています。低学年のうちは、まだカリキュラムの絶対量も少なく、時間的にも比較的余裕があるため、ズレを修正しやすいはずです。
一方で、高学年になるほど授業や宿題の量が増えていき、忙しくなる分、ズレを修正するための時間そのものが取りにくくなっていきます。また、高学年になればなるほど単元自体も難しいものが多くなり、転塾へのハードルが上がることも事実だと思います。
もし転塾を検討しているなら、できるだけ早い学年で判断する方が、ズレへの対応はしやすいのではないかと思います。
最後に
実際に転塾を経験していないからこそ言える部分もあるかもしれませんが、転塾理由を明確にしたうえで面談でしっかり相談し、家庭で難しい部分は個別指導も頼りながら進めていけば、カリキュラムのズレは思っているほど致命的ではないのではないかと感じています。
ただし、何度も塾を変えることは、本人にとっても親にとっても負担が大きく、そのたびに時間もかかります。転塾はあくまで最終手段として、慎重に判断すべきものだとも思っています。転塾を迷っているご家庭にとって、少しでも判断の参考になればと思います。




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