私立中に合格してからがゴールではない、ということは頭ではわかっていました。でも実際に入学してみると、発達特性による困りごとは形を変えながら続いていきました。
今回は、上の子が私立中に入ってからの成績面のリアルをお伝えします。
得意不得意の差が激しかった

上の子の成績を一言で表すなら、「凸凹が激しい」でした。得意な科目の中でも単元によって差が出るほどで、興味が持てる単元は面白いくらい理解が早い一方、そうでない単元は全く頭に入らない、という感じです。
不得意な科目については、成績がふるわない理由が「難しくて理解できない」というより「そもそも勉強する気が起きない」という部分が大きかったと感じています。ADHDやASDの特性として、興味のある分野には驚くほどの集中力を発揮する一方、興味のない分野にはほとんどエネルギーが向かない傾向があります。「やればできる」という話ではなく、そもそも「やる」というスイッチが入らない状態です。定型発達の子と同じように「頑張れば伸びる」というアプローチが通じにくい場面が多くありました。
進級要件が、通信制転校のひとつの理由になった
中学在籍中から、高校進学後のことが頭にありました。私立中学校では公立校と違い進級要件があるところがほとんどだと思います。高校になると、中学より細かい教科単位で成績がつけられるようになり、当然単位ごとに進級要件を満たしているかを判定されることとなります。
上の子の場合、古典と物理への興味がどうしても持てず、高校進学後に進級要件に引っかかる可能性が十分にあると感じていました。中学では古典は国語、物理は理科という大きな枠で見られていたので大丈夫でしたが、高校に入るとそうはいかないのです。
特に進学校では、そもそもの進級要件で求められるレベルが高いという問題があります。そのため、得意不得意がはっきりしているタイプの子は、苦手な教科の単位が取れないという問題にあたると感じました。「得意なことで勝負できる環境」と「苦手なことでも最低限クリアしなければならない条件」のバランスは、発達特性のある子にとって特に重要な視点だと感じています。
学校の救済措置と、校風の話

学校によっては、成績が基準に満たなかった場合に補習や再テストなどの救済措置を設けているところもあるようです。ただ上の子が通っていた学校は進学校でもあり、そういった部分ではかなり厳しい環境で、苦手教科への個別対応はなかなか難しい状況でした。
中学受験の学校選びでは、偏差値や校風に目が向きがちです。でも発達特性のある子の場合、進級・単位制度の厳しさや救済措置の有無も、選ぶ基準に入れた方がいいかもしれません。学校説明会や個別相談で「成績が振るわない場合のサポート体制はどうなっていますか?」と聞いてみることも、ひとつの方法だと思います。
最後に
発達特性のある子の学校選びは、「子どもが気に入るか」「偏差値が合うか」だけではなく、入学後の生活まで見据えた視点が必要だと感じています。どんなにいい学校でも、子どもの特性と制度が合わなければ苦しくなることがあります。同じように発達特性のある子の受験を考えている親御さんに、少しでも参考になれば嬉しいです。
上の子の発達障害は中学入学後に発覚したので、受験時は「ややグレー?」くらいにしか思ってなかったのですが、当時にわかっていたらもう少し発達障害を加味した受験選択肢をしていたかなぁと思っています。今はいろんな発達特性向けの本も出ていますし、私も診断後は何冊も読み漁りました。


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