上の子がADHD+ASDの診断を受けたのは、中学3年生のときでした。診断を受けてから、過去のことをいろいろと振り返るようになったのですが、そのなかで気づいたことがあります。「もしかして、あの子もそうだったのかも」と思う場面が、思いのほか多かったということです。
これはあくまで私の主観であり、診断を受けていない子についてとやかく言いたいわけではありません。ただ、上の子を通じて感じたことを、正直にお伝えしてみようと思います。
小学生時代の仲良しグループ、今思えば…

上の子が小学生のころ、仲よくしていた友達のことを今になって思い返すと、なんとなく似たようなタイプの子が多かったように感じます。
こだわりが強かったり、マイペースだったり、特定のことへの熱量がすごかったり。当時は「気が合う子同士が仲よくなるのは自然なことだよね」くらいにしか思っていませんでした。でも診断を受けてから振り返ると、上の子と似た特性を持っていたのかもしれないな、と感じる子が何人かいます。
発達特性のある子同士は、なんとなく居心地のよさを感じ合うのかもしれません。「普通にしなきゃ」というプレッシャーが少ない関係の中で、自然体でいられる。周りがちょっと変わっている子でも、自然と受け入れられる。そういうことなのかな、と私は思っています。
私立中のクラスにも、気になる子がいた
上の子が私立中に入学してから、子どもと話す中でクラスメイトの話を聞く機会がありました。あくまで子どもからの話をもとにした印象の話なのですが、「あれ、もしかして?」と感じる子が何人かいたようです。
整理整頓がとにかく苦手な子
机の上やロッカーなど、荷物の管理がかなり苦手な子がいたようで、いつもプリントや教科書がぐちゃぐちゃだったとか。うちの子も大概なのですが、上の子に聞くと「自分以上にやばかった」と。本人もそれで困っている様子はあったみたいですが、なかなか改善できないという感じだったそうです。
整理整頓の苦手さは、ADHDの特性としてよく知られています。もちろんそれだけで「発達障害だ」とは言えませんし、そういう子が発達障害だということでもない。ただ、上の子の診断後にこの話を聞いたとき、「もしかしたらそういう背景があるのかもしれないな」と感じたのは正直なところです。
特定の分野への興味がとにかく強い子
ある分野について、もう圧倒的に詳しい子もいたようです。その話になると止まらないくらいに熱が入って、知識量もケタ違い。一方で、興味がないことはまったく頭に入らない、というタイプだったとか。
こういった「興味の偏り」や「こだわりの強さ」は、ASDの特性としてよく見られるものです。受験を突破できるくらいの知的好奇心やこだわりの強さが、ある意味で武器になっていたのかもしれないな、とも思います。
ちなみに、このタイプの子が上の子の私立中時代の友人の中に1人います。その子はその強みを生かした進路を考えているらしく、「尊敬できるし、夢を応援したいと思える友人」とうちの子も言っています。いい関係を築けて親としても嬉しいばかりです。
「実は自分も」と話してくれた先輩がいた

もう一つ、上の子から聞いて印象に残っている話があります。上の子の確定診断が出る前後のころ、何かのきっかけで学校の先輩と発達障害の話になったそうです。そのとき先輩が「実は自分もADHDで、診断を受けて治療薬を使っているんだよね」と話してくれたとか。
それをきっかけに、診断までの経緯や日々の苦労、「こういうことが難しい」「こういう工夫をしている」といった話でも盛り上がったようです。お互いに「わかる、わかる」と言い合えるような時間だったのかもしれません。
自分の診断が出る前後という、気持ちがいちばん揺れやすい時期に、同じような経験を持つ先輩が「自分も」と話してくれた。そのことが上の子にとってどれだけ心強かっただろうと思います。「自分だけじゃないんだ」「こうやって生きていける人がいるんだ」という感覚は、言葉では測れないくらい大きかったのではないかな、と。
診断名がついたことで傷つくこともある一方で、「自分のことがわかった」「同じ経験を持つ人とつながれた」という安心感もある。その両面を改めて感じた話でした。
最後に
私立中に進学する子の中には、知的好奇心が強かったり、こだわりが人一倍強かったりする子が多いように感じます。そういった特性が、長い受験勉強を乗り越える力になっているケースもあるのかもしれません。
「うちの子、ちょっと変わってるかも」と感じながら受験を伴走しているママもいると思います。私もそうでした。でも今振り返ると、「変わっている」と感じていたその部分が、子どもの個性であり、強みでもあったと思っています。
もし子どもの特性について気になることがあれば、一人で抱え込まずに、自治体の発達相談窓口や保健センターに相談してみてください。診断がなくても話を聞いてもらえる場所です。「大げさかな」と思わなくて大丈夫です。
この記事が、同じような気持ちを抱えているママの、小さな参考になれたら嬉しいです。


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