中学受験を乗り越えて、晴れて私立中に入学。でも正直に言うと、入学後のほうが大変だったと感じることが多かったです。
上の子にADHD+ASDの診断が下りたのは中学3年生のとき。それまでの中学生活では、「なんでこんなに上手くいかないんだろう」と悩む場面が繰り返されていました。診断前だったので当時は特性として理解できていなかったのですが、今振り返ると「あれは特性からくる困りごとだったんだな」と腑に落ちることばかりです。
今回は、上の子が私立中で実際に直面した困りごとを、できるだけリアルにお伝えしようと思います。
提出物がとにかく出せなかった

中学生活でいちばん頭を悩ませたのが、提出物の問題でした。
完璧主義で「出せない」
上の子の場合、提出物に取り組めないのは「面倒くさい」からではありませんでした。わからない問題や、うまく書けない箇所があると、そこで止まってしまう。「完璧でないなら出せない」という感覚が強く、結果として未提出になってしまうことが続きました。
本人なりには真剣に向き合っているのに、なぜか提出できない。そのもどかしさは本人がいちばん感じていたと思います。
ちなみに、子供が通っていた学校では完璧でない提出物も点数はつけると明言してくれていました。提出していなければ0点。なので、やりかけの物でも提出するようにと言われていましたし、本人もわかっていました。それでも、やりかけの提出物が出せなかったのです。
管理自体が苦手
そもそも、提出物の存在を把握しておくこと自体も苦手でした。プリントをなくす、期限を忘れる、鞄の中がぐちゃぐちゃになる。忘れ物や落とし物も多く、学校の購買でシャーペンや消しゴムを買い直すことがしょっちゅうだったようです。
私立中は進級問題が現実にある
公立中と違い、私立中は成績次第で進級できないケースがあります。提出物の未提出は成績に直結するため、親としてはそこが本当にヒヤヒヤしていました。「今回も出せていないのかも」と思うたびに、胸がざわざわしていたのを覚えています。
夜更かしと、授業中に寝てしまう問題
提出物と並んで悩ましかったのが、睡眠リズムの乱れでした。
学校から支給されたタブレットで、夜な夜な先輩とおしゃべりをしていたようです。楽しくて、気づいたら深夜になっている。「もうやめなきゃ」とわかっていても、楽しいことを途中でやめるのが難しい、というのもADHDの特性のひとつです。
当然、翌日の授業では眠くなる。特に興味のない授業では寝てしまうというのが当たり前になり、先生から注意を受けるばかり。「寝てしまうなら夜更かしをやめればいい」という話なのですが、それが簡単にできないのが特性のつらいところで、本人を責めても解決しないのだと、だんだん理解していきました。
ちなみに、このことについては本人が私立中入学後の中で1番後悔していることらしく、「本当に付き合う先輩は考えなきゃいけなかった。」と今でも言っています。
周りと馴染みにくかった

学習面の困りごとと同じくらい、人間関係のしんどさもありました。
クラスの輪にうまく入れなかったり、会話の流れについていけなかったり。「なんとなく浮いている感じ」が続いていたようです。本人もそれをわかっていて、でもどうすればいいかわからない、という状態だったと思います。
ただ、進学した学校は上下関係がゆるい校風だったようで、先輩・後輩の関係で苦労することは少なかったと聞いています。これは結果的に上の子には合っていたのかもしれません。学校選びの「校風」という軸が、こんなところで効いてくるとは当時は思っていませんでしたが。
親としてのスタンス
診断を受けてから、上の子との向き合い方で私が大切にしていることがあります。それは、「特性とうまく付き合いながら、自分で工夫して生きていく力をつけること」です。そして、付き合い方や工夫を一緒に考え続けることも大事にしています。
治療薬を使っていますが、薬は万能ではありません。あくまで症状を和らげ、日々の苦労を少し軽くするためのサポートです。薬を飲めば解決する、というものではなく、自分の特性を理解したうえで、日常の中でどう工夫するかを自分で考えていく必要があります。それは今も続いていることで、上の子なりに試行錯誤しながら日々を送っています。
親にできることは、その試行錯誤を否定せずに見守ることなのかな、と今は思っています。「なんでできないの」ではなく、「どうすればやりやすくなるか」を一緒に考える。そのスタンスに切り替えるまでに、正直なところ時間がかかりました。
最後に
同じように、子どもの困りごとを前にして「どうしたらいいんだろう」と悩んでいるママがいたら、まず「本人がいちばんしんどいんだ」ということを思い出してもらえたら、と思います。
責めても変わらないし、責められた子どもはもっとしんどくなる。私自身への戒めも込めて、そう伝えたいです。


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