中学受験の学校選びをしていると、一度は必ず「大学附属校どうする?」という話になると思います。受験勉強から解放されて、大学進学が早めに確定する…そういったイメージから、附属校に魅力を感じる親御さんも多いのではないでしょうか。
我が家は2人とも附属校を選びませんでした。今回はその理由も含めて、附属校について感じたことを正直にお伝えしようと思います。
大学附属校とは?種類と全国展開

まず基本的なところを整理します。大学附属校には「附属校」と「系属校」の2種類があります。附属校は大学が直接運営しており、系属校は大学と経営母体が違う独立した学校です。どちらの種類の学校にも成績や条件などはありますが、大学への内部進学というルートが用意されています。
附属校・系属校は首都圏に多いイメージがありますが、全国に広がっています。早稲田大学の系属校は九州(佐賀)にもありますし、関西では同志社・関西学院・立命館・近畿大学などの附属校が各地にあります。全国どこに住んでいても、附属校という選択肢は視野に入ってくる可能性があると思います。
また、附属校や系属校に入らなくても大学とつながるルートはあります。指定校推薦制度を使えば、私立中高一貫校から早慶や関関同立などへの推薦枠を狙えるケースもあります。「附属校だけが有名大学への道」ではない、という点は知っておいて損はないと思います。
附属校のメリット・デメリットを整理する
附属校・系属校を選ぶかどうかを考えるとき、メリットとデメリットを整理しておくと判断しやすくなります。
メリット
いちばん大きいのは、大学受験を回避できることです。高校3年生になっても受験勉強に追われず、部活や課外活動、探究学習などに6年間を使えるのは大きな魅力です。大学入試の制度が複雑化している昨今、「早めに進路を確保してあげたい」という親心も十分理解できます。
デメリット
一方で、デメリットもあります。附属校に進んでも、希望する学部に必ずしも進めるとは限りません。人気学部への内部進学は競争になることもあり、「附属校なら安心」とは言い切れない面があります。
また、系列大学以外の学校へ進学を希望する場合、系列大学への進学権利を手放すことになるケースがあります。言い換えると系列大学への進学権利を持ったまま別の大学受験をできないということであり、「受験から解放される」という附属校最大のメリットが薄れてしまうわけです。中学入学時点では見えていなかった夢ややりたいことが、高校生になってから芽生えることは珍しくありません。そのときに選択肢が狭まってしまうリスクは、あらかじめ頭に入れておく必要があると思います。
さらに、附属校は学費が高めになりやすい傾向があります。中学から大学まで私立で通うとなると、教育費の総額はかなりの金額になります。
我が家が附属校を選ばなかった理由

我が家が附属校を選ばなかった理由はいくつかあります。
ひとつは、中学入学時点で子どもたちの将来がまだ見えていなかったこと。やりたいことが定まっていない段階で、大学までの進路を絞り込むことに抵抗がありました。子どもの可能性を早い段階で狭めたくない、という気持ちが正直なところです。
もうひとつは、経済的な面です。私立中に進学するなら、金銭的な理由から大学は国公立を目指すという約束を子どもとしました。費用面も含めてきちんと子どもに話をしたうえで、最初から大学まで私立という道を引くのは我が家には合わないという判断をしました。
ただし、これはあくまで「最初から私立大を前提にしない」という意味であって、子ども自身が学びたいことを見つけて強い意思を持って私立大学を希望するなら、否定するつもりはありません。「なんとなく」ではなく、自分で考えた末の選択であれば、一緒に考えようと思っています。(実際に、今はとある理由から上の子は私立大学受験を考え始めているところです。)
最後に
附属校が合う子もいれば、進学校が合う子もいます。どちらが正解ということはないと思っています。
「大学受験から解放してあげたい」「早めに進路を固めてあげたい」という気持ちも、「可能性を広げておいてあげたい」「費用を現実的に考えたい」という気持ちも、どちらも子どものことを思う親心です。
偏差値やブランドだけで選ぶのではなく、子どもが6年間を過ごす場所としてどこが合っているかを一番に考えてもらえたら、と思っています。説明会や文化祭に足を運んで、子どもの顔を見てみてください。そこに答えがあることが多いと、2人の受験を伴走して感じています。


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