中学受験では、いくつもの学校の説明会や見学会、文化祭に足を運びました。「どこがいいかなんて行ってみないとわからない」という気持ちで、できるだけ多くの学校を見るようにしていました。
そんな中で気づいたのは、子どもが学校を選ぶとき、偏差値や進学実績よりも先に「感覚」が動く、ということです。2人ともそれぞれの形で、ある学校に一目惚れして志望校が決まりました。今回はそのエピソードをお伝えします。
上の子の場合|野次馬根性で行った文化祭が、運命の出会いに

上の子の志望校が決まったのは、小4の頃に行った文化祭がきっかけでした。
当時、入塾したてで私は中学受験について右も左もわからない状態。そんな時期に「受験の難易度としてはすごく難しい学校だけど、一度見ておくのはいいかもしれない。気に入れば目標になってモチベーションにもなるから」と勧められたのがこの学校でした。
正直なところ、私自身の見学動機は「賢い子が集まる学校の文化祭ってどんなんだろう?」という野次馬根性でした。親としては、まさかここが志望校になるとは思っていなかったのです。
子どもが一目惚れした
ところが、文化祭に連れて行った上の子の反応が想定外でした。展示や発表の様子、在校生の雰囲気、学校全体の空気感。それらに触れて、上の子はすっかり気に入ってしまったのです。
そのままこの学校が第一志望になりました。どのタイミングで第一志望と決心したのはわかりませんが、受験校を決める際に「やっぱり最初に行った文化祭でピンときたんだよね。」と言っていたことは忘れられません。親としては野次馬根性で見に行った学校が、結果的に入学する学校になったのですから、子どもの直感というのはあなどれないなと思っています。
下の子の場合|見学会から帰って「すごくよかった」

下の子の志望校が決まったのは、学校見学会がきっかけでした。ただ、その日は上の子の学校行事と重なってしまい、私は下の子に付き添うことができず代わりに夫が同行してくれました。
余談ですが、子どもの予定が被ると夫婦や祖父母で分担が必要になることがあります。どちらかの行事に集中しなければならないとき、もう一方をどうするか。受験期には特にこういった調整が出てきます。実際我が家も何度か夫の力を借りました。
帰ってきた子どもの第一声
下の子は、この学校を見るまでに何校か見学に行ったり、上の子が通っていた学校へも何度も足を運んでいます。上の子以上にいろんな学校を見ているはずなのに、どの学校へ行っても「うーん、まあ、そんなに…」と興味を示すことがなかったのです。
そんな下の子がこの学校に関しては見学会から帰ってくるやいなや、自分から「すごくよかった」と言ってきました。
落ち着いた雰囲気の学校で、それが下の子にはとても合っていたようです。夫から聞いた様子でも、見学中から気に入っている感じが伝わってきたとのことでした。
その後、似たような落ち着いた雰囲気で気に入った学校がもう一校ありましたが、成績面や本人の意向もあり、そちらは受験せずに今通っている学校を第一志望として受験・進学することになりました。
学校選びで感じたこと
2人の経験を通じて感じたのは、データや偏差値だけでは学校は選べないということです。
説明会の資料を読んだり、口コミを調べたりすることも大切ですが、実際に足を運んで、子どもがどんな顔をするかを見ることにはかなわないと思っています。「なんとなくいい」「ここの空気が好き」という感覚が、その後の受験勉強のモチベーションに直結することがあります。
「行きたい学校がある」という気持ちの強さは、長い受験期間を支える力になっていたと思います。
最後に
何校見ればいいか、という話をよく聞きます。その答えは「少なくとも子どもがピンとくる学校に出会えるまでは見る」なのかもしれません。
もちろん現実的な条件(偏差値・通学距離・費用など)は外せませんが、子どもが「ここがいい」と思える学校を見つけることが、何より大切だと感じています。ピンと来た学校が一つでもあれば、それ以降の学校見学の基準も出来上がるかもしれませんね。
「難しそうだから行っても意味がないかな」と思っている学校があれば、一度気軽に足を運んでみてください。我が家のように、思わぬ出会いになることがあるかもしれません。


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